2024年8月28日のマーケットは、米国株の大引け後に発表されるエヌビディアの決算を控え、様子見ムードが強く、全体的に小動きでした。
今週の金融市場は全体的に狭いレンジで推移しており、かなり難易度が高い展開が続いています。
こんな狭いレンジで積極的にトレードしても負ける可能性が高く、負けてもなかなか取り返せないという負のループに陥ってしまうため、守り重視でトレードしましょう。
相場格言に『休むも相場』とあるように、毎日トレードする必要はないです。
昨日の記事はこちら
ドル円は、朝方から上昇して始まり上値を伸ばしていましたが、引けにかけて下落に転じたことで、65銭の上昇となりました。
今週に入り、下値は143円50銭付近・上値は145円20銭付近と、約1.7円の狭いレンジで推移しています。
日経平均株価は、エヌビディアの決算を控え様子見ムードが強く、83円の上昇と、引き続き高値圏での揉み合いが継続中。
ちなみに、日経平均株価は『エヌビディア指数』と呼ばれることも多く、相関性がかなり高いです。
つまり、エヌビディアの株が上がれば日経平均株価も上がり、エヌビディアの株価が下がれば日経平均株価も下がるわけです。
米国株は、S&P500が34pt下落の5,592pt・NASDAQが199pt下落の17,556pt・DOWが159pt下落の41,091ptと、主要3指数は全て下落しました。
エヌビディアの決算は米国株の大引け後に発表されるため、これらの数字にはエヌビディアの決算を受けての値動きは反映されていません。
見ての通り、大型テック株を中心に下落しています。
背景には、8月5日を安値に上昇を続けてきた反動での利益確定・エヌビディアの決算を控えてのポジションを落とす動きなどがあると思います。
エヌビディアの決算は、今後の米国株および世界株の方向性を決める上で非常に重要ですので、投資家全てが注目しているでしょう。
ただ、エヌビディアの決算を受けて指数が下落しても、買いたい投資家は多いのではないでしょうか。
それらが、下値を堅くする要因になると考えています。
それでは、2024年8月28日のマーケットをどうぞ!
消費者物価指数(🇦🇺)
オーストラリアのインフレ率は、電気料金の補助が下押し圧力となったことで、4ヶ月ぶりの低い伸びとなりました。
結果 | 予想 | 前回 | |
CPI | 3.5% | 3.4% | 3.8% |
コアCPI | 3.8% | – | 4.1% |
市場予想を上振れたことで、市場が織り込む11月の利下げ確率は、58%から48.4%に低下しました。
結果は、インフレが今四半期に緩和し始めたことを示唆しましたが、これの大部分は政府による電気料金の補助が大きく貢献しています。
つまりこれは、電気料金の補助がなければ、インフレ率は前回とあまり変わっていないことを意味します。
統計局の高官は、『クイーンズランドと西オーストラリアの両州で先月始まった政府の電気料金補助により、電気料金は6.4%下落したと指摘し、8月からは他の州や準州でも実施される』としており、今後もインフレ率の低下は続くでしょう。
しかし、それは見かけの数字であって、RBAのタカ派スタンスを揺るがすことはなさそうです。
RBAは主要国で唯一利上げを検討しており、豪ドルを買う理由の1つになっています。
こちらは、8月6日に開催されたRBA会合の議事録に関する記事です。
インフレの緩やかな低下は、RBAのタカ派スタンス維持に繋がるため、引き続き豪ドルは上目線で監視しています。
そう言いながら、私は現在、豪ドルのショートを保有しています。
リアルトレードに関する記事は、今後書く予定です。
氷見野副総裁発言(🇯🇵)
日銀の氷見野副総裁は、追加利上げを決めた7月会合以降の市場の急変動を受け、『当面はその動向を極めて高い緊張感を持って注視していくというのが、私どもとしてまずやるべき最初の仕事と考えている』と発言しました。
7月31日の日銀会合以降、金融市場が不安定化し、8月5日の日経平均株価は4,451円の下落と史上最大の下落幅を記録しました。
これを受けて、足元では日銀関係者の発言には特に注目が集まっています。
経済・物価の見通しが実現する確度が高まっていく、ということであれば、金融緩和の度合いを調整していく、というのが基本的な姿勢だ |
内外の金融資本市場の動向が、経済・物価の見通しやリスク、見通しが実現する確度に及ぼす影響をしっかり見極めたい |
消費者物価、来年度・再来年度は目標に沿った2%程度の上昇率を見込んでいる |
消費は腰折れしないというメインシナリオでいいのではないか |
現状がかなり緩和的な金融環境にあるのは事実 |
氷見野副総裁は、8月23日の閉会中審査での植田総裁の発言を踏襲する形で、追加利上げに前向きな姿勢を示しました。
8月23日の記事はこちら
日銀の次の利上げは12月という意見が多いですが、その時に円安が落ち着いていれば、焦って利上げする必要はないでしょう。
また、ターミナルレートに関しての意見もかなり割れており、それが積極的な円安圧力を抑制しています。
足元ではボラティリティが低下しているドル円ですが、ボラティリティの低下はキャリー取引を活発にさせるため、(米労働市場次第ですが)ドル円は底打ちしたと考えています。
エヌビディア決算(🇺🇸)
GSが『地球上で最も重要な銘柄』と位置付けているエヌビディアの決算は、市場予想を上振れましたが、市場の期待感がかなり高まっており、積極的な買いには繋がらず、時間外取引で約7%下落しました。
結果 | 予想 | |
売上高 | $30.04B | $28.60B |
一株利益 | $0.68 | $0.64 |
売上高見通し | $31.85B〜$33.15B | $31.60B |
エヌビディアはここ数四半期、ウォール街の予想を上回る決算を発表してきましたが、上振れ幅は縮小傾向にあります。
ただ、エヌビディアの株価は年初来で150%余り上昇しており、引き続き世界のテクノロジー株を牽引しています。
時間外取引で約7%下落していますが、今回の決算では継続的な売り圧力に繋がる可能性は低く、単なるポジション調整に過ぎないのではないでしょうか。
引き続き、米国株はロング目線で監視しており、落ちれば積極的に買いたいです。
まとめ・今後の戦略
投資家を様子見ムードにさせていたエヌビディアの決算を通過し、相場が動き出すと思う方も多いかと思いますが、9月6日に米雇用統計を控えており、様子見ムードは継続するのではないでしょうか。
インフレが問題になっていた今年前半までは、投資家は米CPIに1番注目していましたが、すでにインフレは過去のものになっており、足元では米雇用統計が1番注目されています。
米雇用統計の結果が下振れれば、米景気不安が強まり、市場は9月FOMCでの0.5%利下げを織り込みにいくでしょう。
そうなれば、ドル円は直近安値である141円70銭を下抜け、米国株も下落で反応すると思います。
何が言いたいかというと、全ては9月6日の米雇用統計が値動きの方向性を握っています。
つまり、中長期でポジションを保有する場合、今からドル円をロングしても米雇用統計の結果が弱ければ損切りになるため、積極的にトレードするのは米雇用統計を通過してからにしましょう。
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