2024年9月3日の為替市場は、ドル高・円高・フラン高・豪ドル安・NZ安と、かなり綺麗な相関でリスクオフでした。
リスクオフで特に売られる通貨ペアである、AUD/JPYやAUD/CHFは大幅な下落となりました。
為替市場は東京時間からリスクオフの相関になっていましたが、日経平均株価は特に大きく下げることもなく、15円の下落と引き続き高値圏での揉み合いが継続しました。
ただ、市場の雰囲気が変わったのは、米国市場が始まってからでした。
大型ハイテク銘柄が下落を主導する形で、S&P500が120pt下落の5,529pt、NASDAQが577pt下落の17,136pt、DOWが626pt下落の40,937ptと主要3指数は全て下落し、8月5日以来の大幅安となりました。
特にエヌビディアの下落がきつく、9.53%の下落と、時価総額にして2789億ドル、日本円で約40兆円が吹き飛びました。
ちなみに、日本1の時価総額を誇るトヨタの時価総額は、9月3日時点で約42兆円であるため、1日でトヨタの時価総額が吹っ飛ぶ規模です。
こう考えると、エヌビディア株の下落がどれだけやばいかが分かると思います。
前日の記事で解説しましたが、9月の米国株は歴史的にパフォーマンスが悪く、早速そのような値動きになったと言えるでしょう。
※前日の記事はこちら
9月6日の米雇用統計を通過するまでは、上値の重さが意識される展開が続くかもしれません。
米雇用統計の結果を見てから、改めて戦略を練りたいと思います。
それでは、2024年9月3日のマーケットをどうぞ!
消費者物価指数(🇨🇭)
スイスの消費者物価指数は、14ヶ月連続で中銀の目標レンジ(0 – 2%)に収まりました。
結果 | 予想 | 前回 | |
消費者物価指数(前月比) | 0.0% | 0.1% | -0.2% |
消費者物価指数(前年比) | 1.1% | 1.2% | 1.3% |
スイス中銀は今月26日に会合を開きますが、今回の結果を受けて市場はそこで追加利下げが行われると予想しています。
スイス中銀は今年、すでに2回の利下げを実施しています。
市場は現在、25bp利下げの確率を70.5%、50bp利下げの確率を29.5%織り込んでいます。
インフレ率の低下は利下げを正当化しますが、スイス中銀には利下げをするもう1つの理由が存在します。
それはフラン高です。
スイスはフラン高によって、輸出競争力が低下し、企業の不満が高まっています。
フランは今月に入り、株式市場の大幅な下落や米国・世界経済に対する懸念、中東情勢緊迫化で安全通貨として資金が流入したため、対ユーロで約10年ぶりの高水準を付けました。
簡単に説明すると、スイスはフラン高を嫌っており、利下げによってフラン安に誘導しようとしています。
また、フラン高を阻止するため、積極的に為替介入も行なっています。
ただ、なかなかフラン安にならず、スイス中銀を悩ませています。
インフレ率が低位安定している限り、今後もフラン安に誘導するため、積極的に利下げを実施すると予想できます。
金融政策の観点からは、フラン安方向でトレードしたいですが、米国株などの動向も追いながら、戦略を練っていきたいです。
ISM製造業景況感指数(🇺🇸)
ISMが発表した製造業景況感指数は、5ヶ月連続で活動縮小となりました。
結果 | 予想 | 前回 | |
総合指数 | 47.2 | 47.5 | 46.8 |
新規受注指数 | 44.6 | – | 47.4 |
雇用指数 | 46.0 | – | 43.4 |
価格指数 | 54.0 | 52.1 | 52.9 |
新規受注は15ヶ月ぶりの低水準、雇用指数は前回から改善したものの3ヶ月連続で縮小圏、価格指数は前回から上昇し3ヶ月ぶりの高水準と、景気減速が意識される中、インフレの根強さが改めて意識されました。
借り入れコストの高止まりや11月の米大統領選挙を巡る不透明感を背景に、設備投資や雇用を控える企業も出てきており、また9月FOMC会合での利下げが確実視される中、利下げを待ってから設備投資を行おうと考えている企業も少なくないでしょう。
ただ、引き続き製造業の景況感は悪く、内訳を見ても縮小圏にある項目が多いため、米経済が回復するには時間が掛かりそうです。
今回の結果は、9月FOMC会合での大幅利下げ(50bp)観測を強める内容ではありませんでしたが、25bp利下げは確実に実施されるでしょう。
まとめ・今後の戦略
8月後半から堅調に推移していたドル円ですが、円独歩高となったことで、上昇がストップしました。
9月3日のリスクオフの要因として、植田総裁の発言が〜とかISM製造業景況感指数の結果が弱くて〜などと解説されていますが、東京市場から通貨強弱はリスクオフになっていたわけで、後付け感が満載な解説だなと感じました。
9月6日に世界中の投資家が注目する米雇用統計を控えて、単なるポジション調整だったとしても、報道機関などは値動きの理由を説明しないといけないので、このような解説になってしまうのは仕方がないとは思いますが、初心者の方などはそういった解説を鵜呑みにしてしまうので、どうなのかなとは思います。
米雇用統計までは、株の上値は重くなり、株が下落することによってリスクオフとなり、ドル円の上値が重くなるという展開が現時点では濃厚です。
リスクオンになるのか、リスクオフになるのか、全ては米雇用統計次第です。
米雇用統計の結果次第では、それまでの流れを否定も肯定もするので、積極的なトレードは避けて、様子見姿勢を貫きましょう。
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