8月16日の日本株は、昨日(8月15日)発表された力強い米国指標を受けて景気不安が後退したことで、リスク選好ムードが広がりました。
昨日の記事はこちら
東証33業種が全て上昇し、日経平均株価とTOPIXは週間ベースで2020年4月以来の上昇率となりました。
投資家のリスク選好ムードが広がると、リスク通貨である豪ドル・NZドルが買われ、スイスフラン・円は売られます。
直近のドル円はリスク選好ムードの広がりから円が売られ、ドル円は底堅く推移しています。
また、日本株同様、米国株も7日連続上昇したため、ポジション調整を挟みながら来週も投資家のリスク選好ムードは継続すると考えられます。(=ドル円上昇)
それでは、8月16日のマーケットをどうぞ!
ブロックRBA総裁発言(🇦🇺)
ブロック総裁は、『インフレは持続性が示され、来年後半になってようやく目標レンジ(2-3%)に戻ると見込まれており、金融政策の緩和に動ける状況からは引き続き程遠い』との認識を明らかにしました。
現在、短期金融市場は12月に利下げが開始されると予想していますが、まだまだ意見が割れています。
RBAは主要国の中で唯一タカ派姿勢を維持しており、それが豪ドルの上昇に繋がっています。
投資家のリスク選好ムード+タカ派姿勢を維持しているため、私は豪ドルのロングを保有しています。
主な発言
インフレの潜在的な上昇リスクに注目している |
インフレに関してはさらなる進展があったが、非常に遅い |
現時点で把握している情報に基づくと、近い将来に金利を引き下げる立場になるとは予想していない |
利下げを検討するのは時期尚早 |
財価格は大幅に低下したが、サービス価格の高騰を相殺するには十分ではなかった |
利下げは通常、通貨安に繋がりますが、通貨安はインフレを招きます。
通貨安によってインフレが再燃してしまうと、歴史的な利上げをした意味がなくなってしまいます。
そのため、RBAはタカ派姿勢を維持し、通貨安にならないように政策運営を行なっているわけです。
英国小売売上高(🇬🇧)
夏場のセールやサッカーの欧州選手権がデパートやスポーツ用品店での消費を促したことで、第3四半期は好調な滑り出しで始まりました。
結果 | 市場予想 | 前月 | |
小売売上高(前月比) | 0.5% | 0.6% | -0.9% |
コア小売売上高(前月比) | 0.7% | 0.8% | -1.3% |
どちらも市場予想は下回ってしまいましたが、高金利下でも消費の強さが窺えます。
また、英国のインフレ率は目標である2%に近く、実質的に所得が増加しており、これも消費を後押ししていると考えることもできます。
今回の結果は近い将来の利下げを肯定する内容ではなかったため、対円では上昇を続ける可能性が高いと考えています。
ミシガン大学消費者信頼感指数(🇺🇸)
米国の消費者信頼感はインフレが落ち着く中、家計への楽観的な見通しから5ヶ月ぶりに上昇しました。
結果 | 市場予想 | 前月 | |
消費者信頼感指数 | 67.8 | 66.7 | 66.4 |
現況指数 | 60.9 | 63.1 | 62.7 |
期待指数 | 72.1 | 68.5 | 68.8 |
1年先期待インフレ | 2.9% | 2.8% | 2.9% |
5-10年先期待インフレ | 3.0% | 2.9% | 3.0% |
消費者信頼感は上昇傾向ではあるものの、生活費の上昇や雇用の冷え込み、借り入れコストの高止まりにより、依然として家計を圧迫しています。
ただ、ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は調査対象が300人とかなり少ないため、月によってブレが大きくなりやすいです。
あまり参考にならない指標ではあるのですが、パウエル議長は2022年6月のFOMC会合で1年先の期待インフレが5.4%と1981年以来の高水準に上昇したことを受けて、『強く目を引く統計だった』と説明しています。
2022年6月のFOMC会合では、1994年以来の0.75%利上げを行ったわけですが、きっかけとなったのはミシガン大学消費者信頼感指数の期待インフレ上昇だと説明しています。
それ以降、市場参加者の間ではミシガン大学消費者信頼感指数の『期待インフレ』に注目しています。
期待インフレの上昇は、消費者の積極的な支出(インフレ)に繋がってしまうため、各国中央銀行は期待インフレの安定を目指しています。
まとめ
8月に入ってすぐ、米ISM製造業をきっかけに米景気不安が強まったことで、日本株・米国株の下落が始まり、米雇用統計を受けてさらに下落が加速したわけですが、それ以降に発表された米指標が景気の底堅さを示す内容だったことで、景気不安が後退しました。
それを受けて、日本株は下落の9割ほど戻し、米国株は全戻ししました。
結果的に、米景気不安からの株安は押し目となりました。
株安のダメージが大きすぎて、この株高に乗れてない方も多いのではないでしょうか。
これまで株高・円安で市場のポジションはかなり偏っていました。
つまり、何かきっかけがあると株高・円安の巻き戻しが急速に起こるため、市場は脆弱だったといえるでしょう。
今回のような急落は何年かに1度は起こるため、今一度リスクの取り方を再確認することをオススメします。
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