2024年8月29日のマーケットも全体的に小動きで、金融市場不安の後退が続く中、流動性の低下から揉み合い相場が続いています。
基本的に毎年8月はこのような相場が続きます。
なぜなら、大口の投資家が『夏休み』に入っているからです。
つまり、相場を動かす大口の投資家がいない限り、値動きも生まれないわけです。
大口の投資家が夏休みから戻る、アメリカのレイバー・デー(9月の第1月曜日)を過ぎるまでは、このような値動きが続くかもしれません。
揉み合い相場で積極的にトレードしても負ける可能性が高いので、トレードは避けて仕事や遊びに没頭しましょう。
ドル円は、朝方から上昇して始まり、アメリカの強い経済指標を受けて上昇が加速しましたが、結局引けにかけて失速するという、昨日と同じ値動きになりました。
※昨日の記事はこちら
日経平均株価は、エヌビディアの株価が時間外取引で約7%下落したことで、ギャップダウンで始まりましたが、為替の円安が支える形で引けにかけて上昇を続けました。
ただ、依然として高値圏での揉み合いが続いています。
米国株は、S&P500が0.2pt下落の5,592pt、NASDAQが40pt下落の17,516pt、DOWが244pt上昇の41,335ptと、エヌビディアの下落が指数の上値を抑えました。
エヌビディアが6.38%下落しましたが、エヌビディアを除くM7は上昇するという、珍しい1日でした。
エヌビディアはS&P500やNASDAQへの構成比率が高いため、今後の指数の上昇はエヌビディア次第というところもあるかと思います。
今後もエヌビディアの動きに注目です。
それでは、2024年8月29日のマーケットをどうぞ!
企業景況感指数(🇳🇿)
RBNZ(ニュージーランド準備銀行)は8月14日、予想外の利下げを実施し、経済を支えるために、かねて示唆していたよりもかなり早いタイミングで緩和サイクルを開始しました。
今後1年間に景気が改善するとみている回答者は差し引きで50.6%と、前回の27.1%から急上昇しました。
この数字は、2014年5月以来、約10年ぶりの高水準とのことです。
こちらの指標は普段全く注目されないので、私もノーマークでしたが、NZドルが急速に買われるなど、予想外の値動きに驚きました。
高金利が逆風となり、NZ経済はこの2年弱で3回目のリセッションに入った可能性があり、積極的な利下げによって経済を支えることができるのか、注目したいです。
主要国は利下げサイクルに入っており、今後の為替の方向性を決めるのは『いつ利下げするか』ではなく『どれだけ利下げするか』に焦点が移行しています。
つまりNZの場合、経済を支えるために積極的な利下げを行う可能性が高く、中長期でNZドルは買いにくい存在になるのではないかと考えています。
今後のデータ次第で利下げの幅やペースが決まってくるので、NZドルを取引する方は必ずNZ経済もウォッチしておいてください。
消費者物価指数(🇩🇪)
ドイツのインフレ率は、ついにECBの目標値まで低下しました。
結果 | 予想 | 前回 | |
HICP(前月比) | -0.2% | 0.0% | 0.5% |
HICP(前年比) | 2.0% | 2.3% | 2.6% |
ドイツ経済の減速とインフレ率の低下はECBの追加利下げを後押しします。
インフレ率が目標値まで低下しているのに、わざわざ経済にダメージを与えるような高金利政策を維持する必要はないわけです。
FRBのパウエル議長も8月23日『インフレの上振れリスクは低下し、雇用の下振れリスクは増加した』と発言しており、加えて『力強い労働市場を支えるためになんでもする』と述べています。
※8月23日の記事はこちら
これは、各国中央銀行の目標がインフレから労働市場に移っていることを意味します。
欧州1の経済大国であるドイツが欧州経済の足を引っ張っており、利下げによってドイツ経済が回復するのかは不明ですが、利下げはユーロ安に繋がります。
足元のユーロ安は利下げ観測の強まりが背景にあり、今後もこの流れは継続しやすいと考えています。
GDP・改定値(🇺🇸)
4 – 6月(第2四半期)の米GDP・改定値は個人消費が牽引する形で、速報値から上方修正されました。
改定値 | 速報値 | 前回値 | |
GDP | 3.0% | 2.8% | 1.4% |
個人消費 | 2.9% | 2.3% | 1.5% |
PCE価格指数 | 2.5% | 2.6% | 3.4% |
PCEコア価格指数 | 2.8% | 2.9% | 3.7% |
米経済の約7割を占める個人消費が大幅上方修正されるなど、リセッション懸念が大幅に後退しました。
今回の結果は力強い米経済を維持しながら物価が順調に低下するという、ソフトンディング期待を強める結果だったといえます。
FRBにとっても、歓迎される結果だったでしょう。
特に今後のFRBの利下げ見通しに影響を与える結果ではありませんでした。
失業保険申請件数(🇺🇸)
失業保険申請件数は前週比で小幅に減少し、こちらもGDPに続いて米経済の力強さを示す結果となりました。
結果 | 予想 | 前回 | |
失業保険申請件数 | 23万1000件 | 23万2000件 | 23万3000件 |
失業保険継続受給者数 | 186万8000人 | 187万人 | 185万5000人 |
失業保険申請件数は、7月下旬に11ヶ月ぶりの高水準を記録して以降、減少傾向にあります。
ただ、7月下旬は特殊要因の重なりから増加していました。
7月下旬の増加の背景には、自動車工場の一時封鎖やテキサス州を襲ったハリケーン『ベリル』が影響していました。
それらの影響が薄れた現在、失業保険申請件数は比較的低水準での推移を続けています。
労働市場の力強さを維持しながらFRBは来月9月に利下げに踏み切りますが、高金利にどこまで耐えられるか注目したいです。
労働市場がこのまま力強さを維持する限り、リセッションに陥ることはないでしょう。
リアルトレード
解説したGDPと失業保険申請件数を受けて金利上昇・ドル高で反応したわけですが、私は指標発表前にテクニカル的にドル円のロングサインが出ていたので、ロングしていました。
ただ、米国の強い指標を受けてもドル円の上昇が長続きしなかったので、微益で撤退しました。
撤退の理由は、7月11日を高値に下落を続けているドル円ですが、まだ売り目線で監視しているトレーダーが多く、戻り売り圧力が強いと判断したからです。
もちろん、まだロング目線で狙っているのですが、明日以降にドル円が上昇しても、負けてないので実質勝ちです。
このマインドで相場に取り組まないと、乗り遅れ恐怖から高い位置でロングすることになり、負ける可能性が高まります。
相場は必ずチャンスをくれるので、次のチャンスを待ちましょう。
間違っても変に高い位置でロングしないように。
それだけでも成績はかなり向上すると思います。
相場は『8割』待ちです。
待って待って渾身の1ショットを打てるトレーダーになりましょう。
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